工期

キッチンリフォームの工期-内容によって変わる工期と工事中の立ち合いなどの注意点について-

キッチンは毎日使うものです。

そのため他の設備よりも劣化が早くなります。
さらに毎日使うために「ここが不便」などといった不満点が見えやすくなる箇所でもあります。

今回の記事では、いざキッチンをリフォームする際の工期について解説していきます。




小規模なキッチンリフォーム工事

小規模なキッチンリフォームとは、既存のキッチンの位置は変えない工事を指します。
たとえば新しいシステムキッチンや設備を変える工事のことです。

工事にかかる日数のおおまかな内訳と合計は、以下の通りなっています。

既存キッチンの解体・撤去 1日
床の下地補修・給排水工事 4日
キッチン機器の取付・調整 2日

小規模なキッチンリフォームの合計工期 7日

こちらの工期は一例です。

既存キッチンの解体・撤去

合計2~3日
コンロをガスからIHに替えたい
システムキッチンを新しいものに取り換えたい
このように既存のキッチンの場所を変えず、キッチン単体を新しいものに取り換えるだけのリフォームです。
キッチンのサイズが大きく変わるものは工期が変更されます。。

既存のキッチンリフォームの交換作業は、古いキッチンの撤去作業に1日、新しいキッチンの取り付け作業で1日を使うことが多くなっています。

ガスとIHの交換にあたり配電作業が発生しますが、1日で完了します。

リフォーム業者やキッチンの大きさによって所要日数は異なります。
しかし、リフォームの工程が多くなりにくいため、比較的短期間でリフォームが完了します。

 床や換気扇、タイルの工事を含むキッチンリフォーム

合計1週間
前述したキッチンの交換に2~3日かかり、その他の工事に3~4日かかります。

老朽化にともなうキッチンリフォームの場合、床や天井に汚れが広がったりカビや劣化が見られる場合があります。

その際には床や天井・コンロ周りの壁などを含めて、一緒にリフォームすることをおすすめします。

その場合は、天井・床・棚・換気扇なども撤去する作業が発生します。
撤去作業に1~2日要します。

リフォームの範囲が広くなると養生する範囲も広がります。
キッチンの交換作業に比べて、各工程に時間がかかることを予め考慮していてください。

このように、床の下地に関しては家が比較的新しい場合では痛みが少なく必要がないこともあります。
その場合では、工期がより短くなります。

逆に工期が長くなる場合もあります。
それはキッチンの種類によって差はありますが、大型のシステムキッチンや設備が多い場合ですと1週間~10日前後かかるケースもあります。

詳しい日数についてはリフォーム会社に直接聞くのがおすすめです。
リフォームプランは個人個人すべて違いますので、キッチンにあった工期を聞くことができます。

大規模なキッチンリフォーム工事

キッチンの形を変えたり、キッチンを拡張するなど間取り自体を変える場合は、リフォームの規模が大きくなります。

キッチンの交換などの、小規模な工事に比べて工期は長くなります。

基本的には、キッチン本体の変更+壁の撤去・新設、下地補修、内装工事などが必要になります。
それぞれのリフォームにかかる工期は以下の日程を目安にしましょう。

既存のキッチン・新しいキッチンの下地補修 3日
内装工事・壁の撤去・新設 4日

また特殊な形状の造作キッチンやキッチンの配置換えをしたりすると、工程が増加します。
たとえばクローズドキッチンをオープンキッチンに変更する場合になると間取りまで変更することになります。

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キッチンの間取りが変更されると、給排水管工事・キッチン取り付け下地工事・電気工事も必要になります。
この作業は1〜2日かかります。

小規模な工事では1週間のほか、プラスで約1~2週間かかると考えておくのが無難です。

間取り変更などを伴うキッチンリフォーム

合計工期 2~3週間

システムキッチンになると、I型・L型・対面式・アイランドキッチンなどの種類があります。
形によっては業者にとってリフォームの規模が大きくなるため、業者選びが難しくなる可能性があります。

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I型やL型の壁側に取り付けてあるキッチンをアイランドキッチンでは、大幅なレイアウト変更が必要となります。

キッチンのレイアウトを変わる場合、水道管やガス管の配管工事、電気の配線工事なども大規模なものになるため工期が伸びる傾向があります。
床・壁・天井の工事も発生する場合があるので注意してください。

キッチンリフォーム中の注意点

リフォーム中の食事

キッチンリフォームの工事中には食事をどうしたらいいのか?
工事中は在宅の必要があるのか?
などと様々な疑問点が出てくるかと思います。

キッチンのリフォームのように住宅の一部のみ工事は、住みながらの工事になります。

そのため、リフォーム中はガスもコンロもシンクも使えなくなってしまいます。

キッチンが使えなくなる対策として、事前に使い捨ての紙皿や割りばし等を準備しておくことをおすすめします。

キッチンだけが使えなくなるため手持ちの食器を洗面所などで洗うことは可能です。
しかし、油や食べ残しが発生するため、キッチンと同じように洗面所で洗い物をするのは難しいでしょう。

また、卓上のカセットコンロやIHヒーターがあると、簡単な調理であればすることが可能です。
さらには電気ポットや卓上の電気ケトルがあると、お湯を沸かすことが可能になります。
即席のカップ麺やコーヒーをいれることができるので、何かと便利です。

リフォーム工事が始まる前に

キッチンリフォームの工事が始まる前にはキッチンの片付けが必要です。

今までキッチンに収納していた鍋やフライパン等の調理器具や食器を段ボールに詰めるなど、別の場所にて保管しなければなりません。

キッチンの交換などで短期間の工事の場合であれば2~3日で終わります。
それくらいであれば、ある程度の整理で問題ないでしょう。

しかし、工期が長くなる場合には、調理器具や食器を詰めたのか明記して判別できるようにしておきましょう。

リフォーム工事が完了後、キッチンが使えるようになったとしても、調理器具や食器がセットできていないと調理ができません。
工事完了してから片付けに数日かかると、その日数分の余計な出費や手間が発生します。

リフォーム工事中の(立ち合い)在宅は必要か

近年、共働きの家庭が増えたことやレジャー(外出)の多様化などによって、家を空けている時間が多くなっています。

その際に気になるのがリフォーム工事中に立ち合い(在宅)する必要か?

休日のみの工事では工期が非常にながくなるため、留守中に自宅の鍵を業者に預けてリフォームするケースが増えています。

鍵を預ける際には、業者が責任を持って鍵を管理します。

しかし、鍵の返却や管理などについて、施主様がご不在の際のセキュリティがトラブルになることがあります。

あらかじめリフォームの打ち合わせ時に立ち合いの確認をしましょう。

リフォーム中の立ち合いや鍵を預ける際には、管理方法や責任の所在を明確にしておきます。
業者によっては鍵を預かるにあたり「鍵の預かり証」を作成することが増えています。

キッチンリフォームの工期まとめ

キッチンリフォームにかかる期間は工事内容によって変わります。
短いもので2~3日で終わるものから、大規模な工事になると1ヶ月程度要するものまであります。

更に、リフォームの工期だけでなく、調理器具や食器の片付けの期間も考慮しましょう。
今まで通りの調理できるようになるには片づけまで終わっている必要があります。

そのため、キッチンリフォームを検討している場合、プランだけでなく工期も業者と確認を行いましょう。