リフォームの工程

リフォームトラブル事例-業者の選び方と防犯-安すぎる費用は危険-

リフォーム業者にリフォームを依頼したとしましょう。
リフォームの内容などは事前にイメージしながら計画を立てるかと思います。

しかし、工事中のことをイメージすることはあまりないかと思います。

昨今では共働きなどで家族が在宅していないこともあります。

今回の記事ではリフォーム工事中の不安について解説していきます。

 

現場監督がいて、各職人の身元の分かるようにする

リフォーム工事では、家の中の作業であれば多くの職人がやってくることになります。
在宅中であれば、個々に対応すれば良いんじゃないと思うかもしれません。

しかし、工事期間が長期化される場合には個々に対応するのは難しくなりますよね。

特に水廻りの工事では多くなる傾向があり、頻繁に職人が入れ替わります。

設備の交換はもちろん、水道・電気・クロス貼りなど専門知識が必要となる作業が多くあるためです。
そうなると何人もの職人が個別に対応することがあります。

リフォーム工事には作業全般を管理する現場監督がいます。
まずは工事前に現場監督の紹介を必ずしてもらうようにしましょう。

身分の分かっている現場監督がいれば、それだけでも安心感が違います。

職人が交代するタイミングに現場監督が立ち会うようにしてもらうようにしましょう。

現場監督は複数の現場を担当していることが多いため、タイミングが合わない場合もあります。
その時には事前に連絡をいれるようにしてもらい、次にどのような職人が来るか説明を受けるようにすると心構えと安心感が生まれますよ。

近隣住民との関わりが希薄

昨今は近隣住民との関係が希薄になっている傾向があります。
普段は挨拶のみでコミュニケーションがあまりない場合も多く見られます。

特に夫婦共働きの場合には、その傾向が強くでています。
どうしても平日から外出していると、近所の人と話す機会がほとんど無くなります。

そうなると、見かけない人が家の周りを歩いていても怪しまることがないでしょう。

これは外壁塗装でも同じようなことが言えます。

足場から窓を覗き込むことによって、家の中の様子を見ることができます。

例えばカレンダーにスケジュールを記載していたとしましょう。
すると、そこから家族の予定を盗み見ることができます。

上記にも記載しましたが、身元が怪しい職人には依頼しないようにしましょう。

それは、安さだけを売りにした折り込みチラシや怪しい訪問販売を受けないということにも繋がります。

リフォームは外壁塗装のように外側だけの作業でも注意点があります。
それが室内のリフォームであれば、より危険性が増すことでしょう。

私たち依頼する側も業者選びに注意して、リフォームを進めることが必要となっています。

 

自分だけが大丈夫という意識は持たない

従業員が5~10人の小規模のリフォーム業者は、担当営業が工事まで担当する一気通貫が多くなります。

その営業は複数の現場を掛け持ちしている場合があります。
すると、各現場を見て回ることも出来ずに、職人との関わりが希薄になります。
どのような職人が作業しているか知らないということは、職人の人となりが分かりませんよね。

職人の良し悪しが分からないと、私たち発注者からしても不安になります。

一方、営業と工事を分離している業者では、現場監督がいて職人を現場監督が指名しています。
現場監督と職人が親密な傾向が強く、現場監督も職人の能力を把握し適切な配置を行うことができるようになります。

このようにリフォーム業者の規模によって、工事のないように差が生まれます。

職人の性質が分からない時に問題が発生するときがあります。
例え問題が発生しなくても、不安に駆られる状況があります。

それは、リフォーム工事中の鍵の管理です。

昨今では夫婦共働きの家庭が増えています。
その時に問題になるのが、鍵の管理です。

リフォーム工事は家族の在宅がなくても進行されます。

その時には現場監督か職人が鍵を預かることになりますが、人となりが怪しい人に鍵を預けたくないですよね。

安すぎる費用は危険

リフォームをするにあたり、私たち依頼者と工事を請ける側の信頼関係が必要となります。

私たち依頼者は大切な家をリフォームしてもらうのですから、信頼関係を築けるリフォーム業者に依頼したいですよね。

インターネットを用いて費用の見積もりを依頼をすると、どうしても費用の安さに目が行ってしまいます。

費用が不自然に安いと、どこかにしわ寄せが発生します。

どうしてもリフォームでは、費用や工事内容ばかりが気がいくものです。

そこで現場で働く職人のことまで気を回すのは難しいことですよね。

リフォームの打ち合わせをするときに、工事の進行をどのように行うのか確認をするようにしましょう。
実際に工事が始まってからでは後戻りするのが難しくなります。

自分だけが大丈夫ということはありません。

私たち依頼者も自分の身は自分で守るという意識が重要となるでしょう。

リフォームのトラブル事例

住宅リフォームにおいて、規模が大きく工事期間の長くなる場合、居住者が不在の間にも工事を進めることがあります。
普段在宅している状態で作業を行っているのであれば、不在時の作業はなるべく避けたい状況ですよね。
しかし、急用などで外出をしないといけない場合もあります。

短時間の外出であれば鍵の受け渡しは必要ありませんが、長時間であれば鍵の管理に関する問題があるでしょう。
また工事期間を狙っての空き巣被害などの恐れもあります。

鍵のトラブル

急用や仕事によってどうしても外出が必要となる場合があります。
そうなると、鍵をリフォーム業者に預けなければならない状況が発生します。

実際に起きたひどい事例では、留守の隙にリフォーム業者が勝手に合鍵を作られたというケースがあります。
この他にも、様々な業者が出入りするリフォーム時には鍵の受け渡しの管理が難しくなります。
その時に管理業者がずさんだった場合、鉢植えの下やポストなどに鍵を置き、それを使って出入りする業者が共有するというケースもありました。

窓、玄関の工事中の空き巣被害

普段は鍵をかけている玄関や窓ですが、リフォームの最中には交換作業が発生するため施錠されていない時間帯が発生します。
このことに関してはリフォーム業者が最も詳しいはずです。
そんな時にはリフォーム業者が細心の注意を払わなければいけません。
しかし、そういった施錠されていない玄関や窓などの工事中を狙った空き巣被害は少なくありません。
まるで施工業者の様な作業着で空き巣が侵入する場合があります。
また、工事作業者が昼の休憩に入った時間帯を狙い犯行が行われるといった事例もあります。

複数箇所のリフォーム時のトラブル

例えば、内装リフォームであったとしても、キッチンと浴室というように同じタイミングで複数箇所のリフォームを行う必要があったとしましょう。
各リフォームには専門の職人が担当することになるため、様々な職人が出入りすることとなります。
すると職人同士も面識がない場合も多くあります。

そのため、作業着などを着ていれば住宅内に居合わせても怪しまない可能性があります。
このように想像しにくい話ですが、実際に堂々と侵入する泥棒は存在します。

外装リフォーム時のトラブル

外装リフォームとは以下のことを差します。

  • 外壁
  • 屋根
  • 外構

外装リフォームは名称の通り、住宅の外側のリフォームになります。
そのため、内装リフォームとは違ったトラブルが発生しやすくなります。

まず気を付けないといけないのが、近隣住民とのトラブルです。

外装リフォームではリフォーム業者が外で作業することになるため、職人たちの会話や工事中の騒音が問題になりやすくなっています。

騒音の他にも工事中の振動やほこりやゴミが問題となるときもあります。

そのため、外装リフォームの際には近隣住民に対してあらかじめ事情を説明しておきましょう。

リフォーム中の防犯対策

上記の様な事例を踏まえ、念には念を入れた防犯対策が必要です。
被害に遭わないためにも工事中の防犯対策について考えていきましょう。

①リフォーム業者選び

最初が肝心と言いますが、リフォーム業者選びが重要です。
ここで良いリフォーム業者と出会うことが全てであるといっても過言ではありません。

相見積もりによって他社や相場より極端に安い価格であったりするのは怪しむようにましょう、
依頼した内容に対して施工実績に乏しい業者の場合は注意が必要です。
また、工事中の職人を含めて現場管理体制が整っているかを契約前にしっかり確認します。
そのことにより責任の所在を明確にすることが可能となります。

②鍵の受け渡し方法の確認

工事期間中に鍵を渡さなければならない場合、鍵の受け渡し証などの書面を交わします。
その中には鍵の保管方法などの記載があるか確認します。
業者によっては、鍵の管理の基準が明確にされていない場合があります。
鍵の管理は中途半端な暗黙の了解で進めないようにしてください。
いい加減な鍵の保管や無許可での業者間の受け渡しをさせないようするため、契約時に事前に取り決めを交わしましょう。

③業者や職人の確認

リフォーム工事をするにあたり、現場を管理する現場責任者とは直接あいさつを交わしましょう。
また、現場責任者に対してはあいさつの際に、前もって施工を行う職人の人数などは確認することが大切となります。
挨拶によって違いの顔を確認することで、業者を装う泥棒との見分けをすることができます。
作業を行う職人の人数などの管理は、本来リフォーム業者が行うべき案件です。
しかし、自衛手段の一つとして私たち依頼者も気をつけるようにしていきましょう。

④貴重品を置かない

当たり前のことですが、リフォーム業者や職人による窃盗はあってはならないことです。
しかし、リフォームは住宅の中に入って作業をするものです。
目の前に金品が放置されていれば、思わぬ出来ごころで窃盗を行うケースが考えられないわけではありませんよね。
貴重品などは、外出時には持ち出すようにするのはもちろんのこと、収納する際にも目の付かない場所にしっかり収納するようにしてください。
また財布や腕時計などもちょっとした時間であっても、置いたままにしないように気をつけましょう。

⑤窓、玄関などの開放部の工事

窓や玄関など開放部の工事が日をまたぐ場合、開放部から侵入することが可能となる場合があります。
特に夜間など工事が行われていない時間帯の防犯対策に注意が必要となります。

開放部がビニールシートで覆われているだけでは、カッターなどの刃物で簡単に破ることが可能です。
そのため、人が侵入できるサイズの開放部は、その日の工事終了時に対策を取ってもらうようにしましょう。
例えば、開口部を仮板を打ち付けるなどして侵入防止の対策として処理をするべきです。

リフォームのトラブルまとめ

今回ご紹介した、工事中のトラブルや空き巣被害は実際に起こりうるケースとなっています。
リフォーム業者側がしっかり管理するのは当然のことです。
しかし、私たち依頼主も気をつける必要があります。

さらには事前のリフォーム業者選びの際にも、リフォーム業者自体に問題がないか見極め必要が出てきます。
大半のリフォーム業者はしっかりした仕事をしてくれます。
しかし、事前の確認事項を怠たると、問題が起こった際の責任問題が難しくなります。
そのためにも、事前に管理体制を確認し、安心して工事期間を終えるように注意していきましょう。