キッチンの中でシンクは毎日使うものです。
そのため、長く使えば使うほど、汚れも目立ってきます。
水を流すので一段と汚れによる劣化が酷い箇所になります。
しかし、シンクを交換したいけど、どうすれば分からない方が多いのではないでしょうか
今回の記事では、キッチンのシンクのリフォームに関してご紹介します。
Contents
シンクとは
シンクとは、キッチンに備え付けられた水槽状の台のことです。
排水溝が付いていて、水栓から水を流します。
キッチンですので、食器を洗ったり、調理に使ったお湯などを捨てたりします。
食器と接し、お湯を流すことがあるため、傷や熱に強い素材が使われます。
システムキッチンのシンク
システムキッチンでのシンクはワークトップ(天板)と一体化しています。
そのため、シンクを交換する際にはワークトップごと交換が必要となります。
キッチンのタイプやメーカーなどによっては、ワークトップのみの交換が出来ない場合があります。
リフォームの見積り時には必ず確認しておきましょう。
シンク(ワークトップ含む)の寿命
家の設備の中でも特に傷みやすく劣化しやすいのはキッチンのシンクです。
リフォームの適期として、どれくらいの年数で取り替えるものなのでしょうか。
がシンクの寿命…一般的に15年~20年くらい。
しかし、シンクとワークトップは普段から毎日使うものですよね。
日々の手入れによって使い方によって大きく寿命が変わってきます。
シンクは汚れが蓄積しやすい
キッチンのワークトップやシンクは、日々の調理で汚れたり傷みやすい箇所です。
ワークトップのやシンクの素材は後述しますが、ステンレスや人工大理石といったものが多く使われています。
ステンレスは細かい傷がつきやすい性質があります。
そのため、使い続けていくにつれ水あかや傷・錆などが出てくることがあります。
人工大理石の場合は、衝撃に弱い性質があります。
フライパンや大きな食器を落とした場合には傷になって亀裂が入ってしまうことがあります。
熱せられた鍋をそのまま置いてしまうと茶色いシミが付いてしまうこともあります。
シンクとワークトップの交換の目安
ワークトップとシンクの汚れや傷みはある程度のお手入れで解消することはできます。
交換の目安
手入れや修理では対応できない破損
キッチンの耐用年数を過ぎている
シンクとワークトップの寿命をのばすには、こまめに掃除することです。
シンクのような毎日洗い物をするような場所は、その分汚れが蓄積していきます。
汚れを放置していると、頑固な汚れとして蓄積していくのです。
そこから腐食し錆やシミへとつながり破損する可能性があります。
シンクのサイズ
シンクのサイズは間口60~95cmの物が一般的です。
一人暮らしの場合は50~60cm程度
ファミリーの場合は70~85cm程度
が目安とされています。
リフォームを計画する前に、現在のシンクのサイズを正確に測ってください。
現在より小さいサイズのシンクに交換すると、使いにくさを感じる場合があります。
シンクの幅に余裕があれば、洗い物がとてもしやすくなります。
そのため、可能な限り幅が広いシンクが理想でしょう。
しかし、広すぎるとキッチン全体の幅に対してシンクの幅の割合が増えます。
そうなると、調理に使用できるワークトップの面積が減ってしまうことに…。
シンク幅は少なくとも現在と同じサイズ
もしくは今より幅は広くする
せっかくシンクをリフォームしても幅が狭くなると使い勝手が悪く感じる可能性がありますよね。
特にシンクの幅はキッチンの使い勝手に大きく影響します。
可能であれば、リフォーム前よりも幅を広くすることをおすすめします。
シンクの素材
ステンレス
ステンレスのシンクは耐熱性・耐久性・対磨耗性に優れます。
名前の通りサビに強く、メンテナンスも楽です。
カラーは基本的に銀色となっています。
しかし、細かい傷がつきやすいため、表面の光沢は経年によって失われていきます。
これまでステンレス製のシンクは、キズと汚れへの耐性では人工大理石に劣るとされていました。
最近ではクリナップ社でステンレス表面にコーティングとエンボス加工を施した製品が発売されています。
その製品ではステンレスの弱点であるキズと汚れに強い特徴を持っています。
ステンレスは金属特有の無機質さがあります。
好みがあわない場合もありますので、ショールーム等で確認しておきましょう。
カラーステンレス
ステンレスに特殊なセラミックコーティングを施した素材です。
カラーバリエーションが豊富で、好きな色から選ぶことができます。
ステンレスが持っている特有な無機質さを和らげることが出来ます。
表面の塗装が経年経過や傷によって剥がれてしまうことがあるという難点があります。
しかし、ホーローのよりも弾力性に優れているため、多少の衝撃には強い性質があります。
人工大理石
人工大理石は、アクリルやポリエステルを主成分とした人工素材です。
日本のキッチンにおいて主流になりつつあるシンクです。
アクリル系は耐衝撃性に優れ
ポリエステル系は安価
人工大理石のシンクとしてはアクリル系が多くなっています。
人工大理石の一番の魅力は多彩なデザインです。
石目調、砂目調のような大理石をイメージしたものから、光沢がマットでツルツルな質感まであります。
各メーカーから色・デザインともに沢山ラインナップが出ています。
キッチンやダイニングのインテリアに合わせやすいので人気があります。
ホーロー
鋳物(鋳鉄)にホーロー掛け(琺瑯引き)した素材です。
表面に光沢があり色合いや質感の美しさが評判です。
素材に弾力性がないのがデメリットとしてあります。
食器を落とすと食器が割れやすくなります。
また、シンク自体も、重たいものを落とした衝撃で破損することあります。
表面が剥がれた箇所からサビが発生することがあります。
この扱いの難しさから、最近ではシンクの素材として使われることが少なくなってきています。